ベアリングに使われる材質って何?

こんにちは。

今回はベアリングに使われる材質についてです。

 

金属ベアリング

金属ベアリングには一般的に、高炭素クロム軸受鋼鋼材(通称:SUJ2)という特殊鋼が使われています。
名前に軸受と入っているぐらい軸受専用の金属であるこのSUJ2ですが、通常の金属と違い、耐摩耗性に優れた金属です。

金属ベアリングはSUJ2だけでなく、ステンレス鋼も使用されています。

ステンレスは基本はSUJ2と同じく焼き入れが入るSUS440Cが一般です。
焼きを入れて硬くすることが摩耗に良いという、金属の常識に沿った材質選定です。
SUS304は焼きが入らなく柔らかくて摩耗がSUS440Cに比べ早いので一般ではなく、まだ限られたメーカーしか製作していません。

 

プラスチックベアリング

プラスチックベアリングには非常に多くの材質が使用されています。

汎用プラスチックであるPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、
汎用性の高いエンジニアプラスチックであるPOM(ポリアセタール)、PA(ポリアミド/別名ナイロン)、PC(ポリカーボネート)、
スーパーエンプラと呼ばれるPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、

といったように多くの材質が使われています。

 

セラミックベアリング

ベアリングに使われるセラミック材質は主に4つ、「ジルコニア」「アルミナ」「窒化珪素」「炭化珪素」です。

一般的には靭性が高いわりには価格が抑えられ、成形・研磨が容易であるジルコニアを使っています。

 

 

その他ベアリング

チタンを軌道輪としたベアリングもあります。

 

 

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