誰でもわかる!ベアリングの構成
今回は『ベアリングの構成』についてご紹介します。
以前の記事でもご紹介しましたが、
「ベアリング(軸受)」とは、回転運動や往復運動する軸を支える部品のことです。
ベアリングには、大きく分けて2種類あります。
ひとつは、軸を点や線で支える「転がり軸受」。
もうひとつは、軸を面で支える「滑り軸受」です。
どちらも摩擦を少なくするという役目を担っています。
今回はその転がり軸受の構成ついて紹介していきます。
転がり軸受の構成
転がり軸受の構成部品は大きく分けて3種類に分かれます。
- 軌道輪:転動体が転がる面(軌道面)がある部品。外輪・内輪のことです。
- 転動体:軌道面を転がる部品。ボールやころなど。ころの中には、円筒形や円錐形、樽型のものなどいろいろ種類があります。
- 保持器:転動体を保持する部品。リテーナーとも言います。種類としては、打ち抜き保持器・もみ抜き保持器・成型保持器などがあります。
また、ベアリングの種類によっては保持器自体が無いものもあります。
ボールベアリングは、内輪と外輪のスキマにボールがたくさん入っていますよね?
その内輪と外輪のことを “軌道輪”といい、ボールのことを“転動体”といいます。
そして、ボールが均等に配置されるように、もうひとつリングが入っています。この部品を“保持器”といいます。
ちなみに、転動体が何故球や円筒状のものになっているのかというと、“面”で接触するよりも“点”や“線”で接触する方が回転する時の抵抗が少ないからなんです。
ベアリングの発案は?
1500年頃、レオナルド・ダ・ヴィンチがスケッチしたものの中にボールベアリングの設計図が発見されており、歴史上これが世界初とされています。
しかし、このような仕組みは、実は更に太古の昔から利用されていたようです。
遺跡でよく見るような石像など大きくて重たいものを動かす際は、地面に丸太を並べて、その上に運搬物を載せて運んでいたそうです。
この丸太の役割が“ころ”に当たります。