ラジアル荷重?アキシアル荷重??

ベアリングの種類は用途や目的によって選定されます。
材質のほか、負荷できる荷重の方向によっても分類されます。

今回は、「荷重」についてご紹介します。

 

ベアリングにかかる荷重は、主に2つの主要なタイプに分類されます。

ラジアル荷重

ラジアル荷重は、ベアリングの軸線に対して垂直な方向にかかる力です。
ベアリングが支持する回転体の質量や外部からかかる垂直な荷重によって生じます。
ラジアル荷重を受けるベアリングをラジアルベアリングと呼びます。

~ラジアル荷重のかかるベアリング(ラジアルベアリング)の使用例~

・車輪
自動車や二輪車の車輪に使われるベアリングは、主に車輪が回転する際にかかるラジアル荷重を支えます。これにより、車輪はスムーズに回転し、車両が安定した走行を実現します。

・風力発電タービンのブレード
風力発電タービンの回転ブレードは風の力によってラジアル荷重を受けます。ブレード部分のベアリングはこれに対応し、円滑な回転を可能にします。

 

アキシアル荷重

アキシアル荷重は、ベアリングの軸線に対して平行な方向にかかる力です。(スラスト荷重とも呼びます。)
回転部品が前後方向に受ける押しまたは引きの力によって生じます。
アキシアル荷重を受けるベアリングをスラストベアリングと呼びます。

~アキシアル荷重のかかるベアリング(スラストベアリング)の使用例~

・レコードプレーヤーのターンテーブル部分
レコードプレーヤーのアームや針がレコードの溝を追いかけて移動する際、ターンテーブルが前後に回転します。ターンテーブルの回転により、前後方向にかかる力がアキシアル荷重です。

 

 

ラジアル荷重と一方向のアキシアル荷重が複合した荷重を受けることができるアンギュラベアリングというものもあります。

アンギュラベアリングについてはコチラ☆

 

ラジアルベアリングとアキシアルベアリングは様々な産業分野で使用され、それぞれの特性に応じて異なる方向の荷重を受ける役割を果たしています。

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